2008年06月20日

景気はピークを超えたか?~一致CIの要因分解

篠原 哲

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  1. 内閣府が6月18日に公表した景気動向指数(改訂値)では、現状の景気の拡大テンポを把握できる一致CI(改定値)が101.7となり、前月から▲0.7ポイント悪化した。内閣府は景気動向指数による基調判断を、4月速報値の段階で、景気の山がそれ以前の数ヶ月にあった可能性が高いことを暫定的に示す「局面変化」に下方修正している。一致CIの動きからは、いざなぎ景気を超え、戦後最長となった今回の回復局面は、すでにピークを超えた可能性が強まっている。
  2. 一致CIをトレンド部分と循環部分に分離してみると、過去の景気局面に対応した動きを示すCIの循環部分は、06年後半から明らかな低下傾向にある。これは、景気がすでに後退局面入りしていることをサポートする、ひとつの材料と言えるのではないか。
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(2008年06月20日「Weekly エコノミスト・レター」)

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