- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 貿易統計07年9月~7-9月期の外需は成長率を大きく押し上げ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・貿易収支は2ヵ月連続で改善
・米国向け輸出の減少幅が再拡大
・7-9月期の外需は成長率を大きく押し上げ
■introduction
財務省が10月24日に公表した貿易統計によると、9月の貿易黒字は16,378億円(前年比62.7%)となり、市場予想(ロイター集計:14,810億円、当社予想は13,108億円)を上回った。輸出の伸びは前月よりも鈍化したが、輸入が2004年2月以来の前年比マイナスとなったため、貿易収支は前年よりも大きく改善した。
輸出数量(8月:前年比8.2%→9月:同6.6%)、輸出価格(8月:前年比5.8%→9月:▲0.1%)の伸びがともに前月よりも鈍化したため、輸出金額は前年比6.5%(8月:同14.5%)と5ヵ月ぶりに一桁の伸びにとどまった。
一方、輸入金額は、輸入数量が前年比▲8.9%(8月:同▲5.6%)と減少幅が拡大したことに加え、円高の進展などから輸入価格も前年比6.2%(8月:同12.0%)と伸びが大きく低下したため、前年比▲3.2%(8月:同5.8%)と減少に転じた。ただし、輸入数量の減少は、今年の9月の休日(土日)数が昨年よりも2日多かったため、通関日数が少なかったことも影響している可能性があることには留意する必要がある。
(2007年10月24日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1836
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
斎藤 太郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/09/17 | 貿易統計25年8月-関税引き上げの影響が顕在化し、米国向け自動車輸出が数量ベースで大きく落ち込む | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/09/08 | 2025・2026年度経済見通し-25年4-6月期GDP2次速報後改定 | 斎藤 太郎 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/09/01 | 法人企業統計25年4-6月期-トランプ関税の影響で製造業は減益も、非製造業が堅調を維持 | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/08/29 | 鉱工業生産25年7月-自動車中心に下振れリスクが高く、7-9月期は減産の可能性 | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年09月17日
ふるさと納税「お得競争」の終焉-ポイント還元の廃止で問われる「地域貢献」と「持続可能な制度」のこれから -
2025年09月17日
貿易統計25年8月-関税引き上げの影響が顕在化し、米国向け自動車輸出が数量ベースで大きく落ち込む -
2025年09月17日
「最低賃金上昇×中小企業=成長の好循環」となるか?-中小企業に託す賃上げと成長の好循環の行方 -
2025年09月17日
家計消費の動向(二人以上世帯:~2025年7月)-実質賃金改善下でも「メリハリ消費」継続、娯楽支出は堅調を維持 -
2025年09月16日
インド消費者物価(25年9月)~8月のCPI上昇率は+2.1%に上昇、GST合理化でインフレ見通しは緩和
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【貿易統計07年9月~7-9月期の外需は成長率を大きく押し上げ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
貿易統計07年9月~7-9月期の外需は成長率を大きく押し上げのレポート Topへ