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- 欧州経済見通し-自律性が高まるユーロ圏経済-
2007年06月15日
< ユーロ圏: 2007年2.7%、2008年2.2% >
- ユーロ圏経済は、潜在成長率を上回るペースで拡大を続けている。成長を牽引してきた設備投資はペースこそ鈍るものの底固く、個人消費は雇用・所得環境の改善に支えられた安定的拡大が見込まれる。成長率は2007年2.7%、2008年2.2%となろう。
- ECBは、内生的インフレを防止するため、9月に追加利上げを行なう見通しである。
- イギリスではトレンド並みの成長が続いている。個人消費には、高水準の債務の制約は残るが、雇用改善により拡大、設備投資も、サービス部門の意欲はやや減退しているが、製造業の拡大が見込まれ、成長率は2007年2.8%、2008年2.6%と堅調を維持しよう。
- BOEは5月に2006年8月の利上げ再開以来4度目の利上げを実施した。政策金利の水準は、すでに引締めの領域に入っているが、金融政策委員会(MPC)は企業のマージン引き上げの動きへの警戒を強めており、8月には追加利上げを実施しよう。
(2007年06月15日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
伊藤 さゆりのレポート
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