- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経営・ビジネス >
- 企業経営・産業政策 >
- 法人企業統計07年1-3月期~利益、設備投資ともに堅調、1-3月期の成長率は上方修正へ
法人企業統計07年1-3月期~利益、設備投資ともに堅調、1-3月期の成長率は上方修正へ
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
このレポートの関連カテゴリ
■見出し
・19四半期連続の増益
・設備投資は堅調維持
・1-3月期の実質成長率は、年率3%程度に上方修正か
■introduction
財務省が6月4日に公表した法人企業統計によると、07年1-3月期の全産業の売上高は前年比6.3%(前期:同7.0%)、経常利益は前年比7.4%(前期:同8.3%)となった。経常利益は02年7-9月期以降19四半期連続の増加となったが、伸び率は前期に比べやや鈍化した。
経常利益を業種別に見ると、製造業は06年10-12月期の前年比14.8%から同7.2%へと増益率が縮小した。前期まで高い伸びとなっていた電気機械が前年比▲28.8%(前期:同9.3%)、情報通信機械が前年比▲11.4%(前期:同27.7%)、輸送機械が前年比▲12.4%(前期:同22.3%)と減益に転じるなど、加工業種が総じて振るわなかった。米国経済減速に伴う輸出の停滞が売上の伸び鈍化(10-12月期:前年比7.0%→1-3月期:同2.4%)につながったことが製造業の収益に悪影響を及ぼした。
非製造業は、10-12月期の前年比2.9%から同7.6%へと増益率が高まった。卸売・小売(前年比▲2.1%)、電気(前年比▲87.2%)は、前期に続いて減益となったものの、情報通信(前年比19.8%)、サービス(同15.2%)、建設(同11.6%)などが二桁の伸びとなり全体を押し上げた。
売上高経常利益率は、全産業ベースで4.2%と前年に比べて横ばいとなった。製造業は5.5%と前年よりも0.2ポイント改善したが、非製造業は3.7%と前年と同水準となった。
超低金利の長期化に伴いこれまで金利負担の軽減が利益率を大きく改善させてきたが、06年度には小幅ながら金利引き上げが実施されたため、このところ製造業、非製造業ともに金融費用要因による押し上げ幅が縮小している。非製造業では原材料価格高騰に伴う変動費の上昇が利益率を大きく押し下げている。
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1836
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年03月02日
今週のレポート・コラムまとめ【2/24~3/1】:金価格、最高値更新はあるか?~金相場の見通し -
2021年03月02日
年金改革ウォッチ 2021年3月号~ポイント解説:2021年度の年金額と新型コロナの影響 -
2021年03月02日
法人企業統計20年10-12月期-製造業を中心に企業収益が急回復も、設備投資の回復は遅れる -
2021年03月02日
EIOPAがソルベンシーIIの2020年レビューに関する意見をECに提出(8)-助言内容(マクロプルーデンス政策等)- -
2021年03月02日
雇用関連統計21年1月-雇用情勢は全体としては持ち直すも、対面型サービス業は一段と悪化
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年01月21日
News Release
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
【法人企業統計07年1-3月期~利益、設備投資ともに堅調、1-3月期の成長率は上方修正へ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
法人企業統計07年1-3月期~利益、設備投資ともに堅調、1-3月期の成長率は上方修正へのレポート Topへ