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金融政策・市場の動き(5月)~低い物価上昇率でも利上げを示唆(展望レポート)
総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次
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- 展望レポート(4/27日公表)は、景気・物価情勢の見通しについて前回10月展望レポートの延長線上の見方が示された。すなわち先行きについては、息の長い拡大を続け、物価も前年比のプラス幅は次第に拡大との見方である。
- 今後の利上げに対して慎重な言い回しとはなっているが、全体を通じては、(1)足元のリスク(とくに米国経済)が減じ、(2)例え物価上昇率が低くとも将来に向けて景気拡大・物価の基調としての上昇の確率が高い場合には、資産価格高騰など将来のリスクを鑑み、利上げを淡々と行うことが示唆されていると言えるだろう。
- ただし、早期利上げが可能かといえば、現状では審議委員の大数が利上げ容認に動き出す状況にはない。次回利上げは、CPIのプラス基調、米国経済の再拡大が確認できる秋口以降となると予想する。
- 長期金利は、年度前半低位安定、後半は徐々にレンジが切り上がると予想。年度前半は(1)景気・物価とも停滞色が強まる、(2)日銀の連続利上げ観測も下火、(3)米長期金利低下の動き、から低位安定を続ける。ただし、年度後半には景気回復ピッチが再び高まり、物価が上昇トレンドに再び戻ることで、08年度を見据えた日銀の連続利上げ観測が強まり長期金利の上昇幅も拡大しよう。
- 円ドルレートは、日米の絶対金利差に着目したドル投資の流れが継続することでドル堅調の流れは続くだろう。ただし年後半以降は、(1)日銀の追加利上げ観測の高まり、(2)08年の大統領選挙を控え再び米国の対外不均衡問題が市場でテーマとなり始めることもあり、円高基調に転じると予想。
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