2007年05月01日

LDIは確定給付年金を救えるか -日本での効果と課題-

臼杵 政治

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

■見出し

1.年金ALMとLDI-いま、なぜLDIか
2.LDIの具体的な手順
3.モデル年金におけるLDIを使ったポートフォリオの検討例
4.まとめ-会計基準への対応と日本で実行する上での課題

■introduction

過去2、3年、英国、あるいはオランダなどの欧州大陸諸国、さらに米国で脚光を浴びつつある年金あるいは保険会社の運用手法にLiability Driven Investment(債務に基づく運用、以下LDIとする)がある。
ただ、注目されている一方で、LDIに対してはその内容あるいは効果、実現可能性などに対して、さまざまな見解がある。そこで本稿では、1.で従来のALMとの比較を含めたLDIの内容、注目を浴びている背景について述べ、2.では、LDIの手順を簡単に説明する。3.では、ある確定給付企業年金を想定して、LDIによるポートフォリオ検討の実例を示し、LDIの効果を確認する。4.ではまとめとして、時価主義化しつつある会計基準への対応と実行上の課題について述べる。
積立基準や会計基準の時価主義化が進展する中で、LDIには確定給付年金のリスクを管理し、制度を維持する上での有力な手段となる可能性がある。

Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

臼杵 政治

研究・専門分野

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【LDIは確定給付年金を救えるか -日本での効果と課題-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

LDIは確定給付年金を救えるか -日本での効果と課題-のレポート Topへ