- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 国法保険会社導入機運高まる米国保険業界
■目次
1.国法保険会社設立法案提出の背景
2.法案の概要
3.州など関係団体の反応
4.今回提案の意義
■introduction
米国の保険会社は原則として州の監督規制のもとで保険業務を営んでいる。連邦規制を受ける国法銀行と州規制を受ける州法銀行の2重銀行制度を有する銀行とはこの点で規制上の大きな相違が見られる。
州による保険会社の規制についてはこれまでも業界側などにより効率性の観点(規制の州間の相違による非効率性)からそのあり方に強い関心がもたれていた。とりわけ、90年代末に成立した金融制度改革(Gramm-Leach-Bliley法(GLB法))により金融持株会社方式で、銀行、証券、保険を傘下に入れてグループ一体経営を行うことが可能となったことを受け、生保業界は銀行等との競争上著しい不利益を受けるとの危機感を持つに至り、銀行類似の国法保険会社制度導入を含めての規制の見直しを議会、監督当局等に強く要請していた。
このような中で、本年4月に上院議員のジョン・スヌヌ(John Sununu)、ティム・ジョンソン(Tim Johnson)両議員により連邦免許の国法保険会社導入を目指した国法保険会社法案(National Insurance Act of 2006)が連邦議会に提出された。
(2006年06月25日「基礎研マンスリー」)
小松原 章
研究・専門分野
小松原 章のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/03/07 | 米国退職貯蓄市場の動向と最近の主なトピック-引き続き好調な401k、IRAとこれらを巡る課題 | 小松原 章 | 基礎研マンスリー |
2014/01/14 | 米国退職貯蓄市場の動向と最近の主なトピック-引き続き好調な401k、IRAとこれらを巡る課題 | 小松原 章 | 保険・年金フォーカス |
2013/11/15 | 保険会社をシステミック・リスク監督対象に決定した米国監督当局(FSOC)- AIG、プルデンシャル(米国)およびノンバンクGEキャピタルを決定 | 小松原 章 | 研究員の眼 |
2013/11/12 | 近年における米国個人生保の動向・特徴 -主力の地位を維持し多様化するユニバーサル保険と復活傾向見せる終身保険 | 小松原 章 | 保険・年金フォーカス |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年07月26日
職場における温度、匂い、音等は、どういう人がシンドイと思っているのか -
2024年07月26日
米GDP(24年4-6月期)-前期比年率+2.8%と前期から大幅上昇、市場予想の+2.0%も大幅に上回る -
2024年07月26日
お金の流れでみる日本経済 -
2024年07月25日
消えた580兆円~住宅投資をしても残高の増加は限定的~日本の住宅投資はなぜ「資産化」しないのか~ -
2024年07月24日
中国経済の現状と注目点-好調は持続せず、不動産不況と貿易摩擦で弱り目に祟り目の中国経済
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【国法保険会社導入機運高まる米国保険業界】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
国法保険会社導入機運高まる米国保険業界のレポート Topへ