2003年12月19日

2003~2004年改定欧州経済見通し

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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<2004年のユーロ圏は1.9%成長>

  • 2003年のユーロ圏経済は年前半の景気停滞の影響で0.5%の低成長に留まるが、輸出主導で景気は回復に向かっている。
  • 2004年は概ね良好な輸出環境の下、輸出の回復が内需に波及することで、年後半には潜在成長率の水準に回帰、通年の成長率も1.9%となる見込みである。

<2004年のイギリス経済は2.6%成長>

  • イギリスでは、良好な雇用・所得環境と歴史的な低金利下、不動産価格の高騰、個人債務の増加を伴いながら個人消費が拡大した。2003年の成長率は2.0%となる見込みである。
  • 2004年には住宅資産効果は剥落するが、個人消費の失速は回避、外部環境の改善による輸出・生産の回復、公的需要の下支えにより、成長率は2.6%となる見込みである。
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(2003年12月19日「Weekly エコノミスト・レター」)

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴
  • ・ 1987年 日本興業銀行入行
    ・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
    ・ 2023年7月から現職

    ・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
    ・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
    ・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
    ・ 2017年度~ 日本EU学会理事
    ・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
    ・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
               「欧州政策パネル」メンバー
    ・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
    ・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
    ・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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