2001年05月25日

1-3月期は0.4%成長~家電の駆け込み需要が成長率を0.2%押し上げ

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

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<2001年1-3月期GDP予測>

  1. 1-3月期の実質GDP成長率は前期比0.4%(前期比年率1.7%)になったと推計される。
  2. 民間需要は、民間消費、設備投資の増加から3四半期連続で増加したとみられる。10-12月期に大きく落ち込んだ民間消費は、その反動や家電リサイクル法施行前の駆け込み需要により前期比0.3%とプラスに転じた模様である。
  3. しかし、外需は輸入が微減となったものの、輸出が大幅に落ち込んだことから▲0.5%のマイナス寄与となり、成長の足を引っ張った。

<今週の焦点:家電リサイクル法が消費に与える影響>

  1. 家電リサイクル法施行前の駆け込み需要により1-3月期の民間消費は0.3%(実質GDPは0.2%)押し上げられたと推計される。
  2. 4月以降はこの反動減が現れる。雇用所得環境も悪化していることから4-6月期の民間消費は再びマイナスに転じる公算が高い。

(2001年05月25日「Weekly エコノミスト・レター」)

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経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴
  • ・ 1992年:日本生命保険相互会社
    ・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
    ・ 2019年8月より現職

    ・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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