2000年03月03日

フラッシュ:追い風ITを上回る構造調整圧力

経済調査部門

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<結論>

  1. 2月のニッセイフラッシュは、▲1.8%と前月に比し減少。景気拡大ペースは緩慢である。
  2. 景気は表面的には企業部門の好調、家計部門の調整の構図だが、さらに、企業部門内で大企業好調・中小企業不振、家計部門ではIT消費好調・それ以外の消費不振、と2極化が進んでいる。
  3. とりわけ中小企業の景況感の回復は鈍い。業種間格差が顕著で、中小企業のなかでも二極化の動きがみられる。
  4. 情報通信関係の消費は年齢による偏りがみられ、利用者の裾野拡大が課題。
  5. 製造業の所定外労働時間は大幅に増加しているが、その水準は依然低く、企業が雇用増に踏み切るにはまだしばらく時間がかかる。

(2000年03月03日「Weekly エコノミスト・レター」)

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