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■要旨
(1)医療費の増加が続いている。高齢化の進展と保険によるモラルハザードの発生、医療機関による価格の固定化や需要の誘発がその背景にある。この結果医療保険の財政は急速に悪化している。
(2)医療保険制度改革は、診療報酬体系・薬価制度・医療提供体制・高齢者医療保険の4分野について進められている。論点は薬価制度と高齢者医療保険である。
(3)薬価制度については定率制への変更が有力だが、過剰供給を回避できない可能性がある他、保険自体の制度要因による需要増加もあり、効果は期待薄である。
(4)医療費削減効果が期待されるのは高齢者医療保険改革である。事実上現役世代から高齢者への所 得移転が生じる現行制度を是正し、年金同様最低限度の公費による保障とそれを上回る部分への積立方式の導入を志向し、制度の維持可能性と経済の公平性・効率性を高めるべきである。
(1999年07月01日「経済調査レポート」)
山田 剛史
山田 剛史のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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2001/04/01 | 米国経済統計ウォッチ | 山田 剛史 | 経済調査レポート |
2001/03/01 | 米国経済中期見通し | 山田 剛史 | 経済調査レポート |
2001/02/25 | FRBの金融政策転換モデル | 山田 剛史 | 基礎研マンスリー |
2001/02/16 | 米国経済:真の生産性向上は99年から | 山田 剛史 | Weekly エコノミスト・レター |
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