1998年02月25日

格付けの市場定着に向けて

総合政策研究部 上席研究員 新美 隆宏

文字サイズ

■目次

1. はじめに
2. 格付けとは
3. 近年の企業の資金調達動向
4. 市場に反映される格付け情報
5. 格付機関の比較
6. おわりに

■introduction

昨年は、三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券、ヤオハン、東食などの上場企業の経営破綻をはじめ、民間調査機関によると、倒産企業の負債総額が過去最悪になった。今年に入っても、銀行の貸し渋りの影響も加わり、企業の経営環境は、厳しい状況が続いている。最近、経営内容のディスクローズが必ずしも十分ではないので、投資家が自己防衛のために、「格付け」という外部情報に頼る現象が表れ始めている。この「格付け」という言葉は、最近では一般的になっているが、本レポートでは、金融市場での格付の存在意義、利用する際の注意点などに加えて、日本市場での浸透状況を整理しておきたい。

(1998年02月25日「基礎研マンスリー」)

Xでシェアする Facebookでシェアする

総合政策研究部   上席研究員

新美 隆宏 (にいみ たかひろ)

研究・専門分野
金融・経済政策、企業年金、資産運用・リスク管理

経歴
  • 【職歴】
     1991年 日本生命保険相互会社入社
     1991年 ニッセイ基礎研究所
     1998年 日本生命 資金証券部、運用リスク管理室
     2006年 ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)
     2011年 ニッセイ基礎研究所
     2015年 日本生命 特別勘定運用部、団体年金部
     2025年 ニッセイ基礎研究所(現職)

    【加入団体等】
    ・日本証券アナリスト協会 認定アナリスト

週間アクセスランキング

ピックアップ

レポート紹介

【格付けの市場定着に向けて】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

格付けの市場定着に向けてのレポート Topへ