- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- ナショナル・ミニマムの水準
ナショナル・ミニマムとは、国が保障する最低限度の生活水準のことで、最低保障年金や生活保護の制度設計上のベースになる。要するに、一人いくらあれば暮らせるのかである。
だが、必要な生活費は世帯当たり人数で変化する。一人より何人かで一緒に暮らすほうが安上がりなため、若い人の間ではルームシェアが増えてきているようだ。逆に、実家から通勤できても、親元を離れて独立する若者も少なくない。この場合、割高になる生活費は、一人暮らしの自由を満喫するための代償と考えられる。
生活が苦しくても自助努力でやりくりしようとする人もいれば、代償を払っても自由や豊かさを求める人もいるということだ。もちろん、経済的に自立しておれば、価値観に基づいて、どのように暮らそうとも、選択の自由は最大限に尊重されるべきだろう。
しかし、年金や生活保護には税金が投入されており、全ての納税者が納得するように、健康で文化的な最低限度の生活水準を決めるのは容易でないだろう。新たに制度創設が検討される最低保障年金の水準についても、議論百出するかもしれない。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月17日
マレーシア経済:24年1-3月期の成長率は前年同期比+4.2%~堅調な個人消費と輸出の回復により成長加速 -
2024年05月17日
韓国政府と医療界が医学部の入学定員増案で対立、医療空白が長期化-日本の事例を参考に事態の解決を- -
2024年05月17日
2024・2025年度経済見通し(24年5月) -
2024年05月17日
米住宅着工・許可件数(24年4月)-着工件数は前月から増加も市場予想を下回る -
2024年05月17日
女性の「定年」への意識~「中高年女性会社員の管理職志向とキャリア意識等に関する調査~『一般職』に焦点をあてて~」より(7)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【ナショナル・ミニマムの水準】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ナショナル・ミニマムの水準のレポート Topへ