- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- '90年度日本経済見通し
<要旨>
日本経済――予防的金融引き締めにより景気は一時鈍化するものの、再び上昇。いざなぎ景気に匹敵する景気拡大へ。
- 日本経済は、消費の伸びがやや鈍化したものの、設備投資を原動力とした内需の拡大により力強い成長を辿っている。ただ、物価は安定基調を持続しているものの、上昇圧力が高まっている。
- '90年度の日本の景気は、自律的拡大局面が持続し、設備投資・個人消費及び新たな要因としての外需を中心として堅調な推移が続こう。設備投資の生産能力化によるストック調整の発生の可能性は低いと見込まれる。しかし、物価上昇圧力が'90年度前半に顕在化するため金融引き締めが強化され、年度後半景気は踊り場を迎えよう。ただ、景気はやや鈍化するものの下降局面には至らず、いざなぎ景気に匹敵する景気拡大となろう。'90年度実質GNP成長率は4.5%('89年度見込み5.1%)と推定される。
- 貿易・経常収支をみると、'89年度は黒字幅が縮小するものの、'90年度には再び拡大が見込まれる。そのため、米国との貿易摩擦の一層の激化が予想される。
このレポートの関連カテゴリ
大竹 康喜/大山 博史
米納 嘉継/松本 信哉/平岡 博之
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月17日
マレーシア経済:24年1-3月期の成長率は前年同期比+4.2%~堅調な個人消費と輸出の回復により成長加速 -
2024年05月17日
韓国政府と医療界が医学部の入学定員増案で対立、医療空白が長期化-日本の事例を参考に事態の解決を- -
2024年05月17日
2024・2025年度経済見通し(24年5月) -
2024年05月17日
米住宅着工・許可件数(24年4月)-着工件数は前月から増加も市場予想を下回る -
2024年05月17日
女性の「定年」への意識~「中高年女性会社員の管理職志向とキャリア意識等に関する調査~『一般職』に焦点をあてて~」より(7)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【'90年度日本経済見通し】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
'90年度日本経済見通しのレポート Topへ