2025年04月21日

「都道府県人口減の未来図」-2024年都道府県20代人口流出率ランキング

生活研究部   人口動態シニアリサーチャー

天野 馨南子 (あまの かなこ)

研究・専門分野
人口動態に関する諸問題-(特に)少子化対策・東京一極集中・女性活躍推進

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■要旨

移民(定着)比率がとても低い日本における人口減は、出生減によって発生することは間違いがない。
 
しかし、出生減だけにフォーカスしていればよいという議論は、あくまでも「国単位」(マクロ)での話であって、自治体単位の出生減は、国全体のマクロの話と同様に考えてはならない。

なぜだろうか。
 
それは、都道府県間、市町村間(ミクロ)では女性人流が発生しているからである。

社会減(移動による人口減)エリアでは、移動によって純減した女性、特に現在、社会減のメイン年齢ゾーンとなっている「20代(特に前半)女性の移動」による社会減が、深刻な人口減をもたらしている。
 
このゾーンの女性の社会減は、そのままほぼ、婚姻減からの出生減へと直結する。そのため、地元の人口減は、出生減のみならず、女性の社会減問題でもある。いいかえれば、地元の女性の社会減が、社会減のみならず、出生減までももたらしていることに気づきたい。
 
本レポートによって、社会減エリアで最も大規模に発生している20代女性社会減が、いかに地元人口の未来に大きなダメージをもたらしているか、理解が深まることを期待したい。

■目次

1――「就職による社会減」に向き合えるかが鍵
  1|40道府県が社会減
  2|20代女性人口を失うことは「エリア人口の未来」を失うこと
2――女性の雇用問題は「人口問題」である

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年04月21日「基礎研レポート」)

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天野 馨南子 (あまの かなこ)

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