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2021年05月26日
欧州大手保険Gの2020年の生命保険新契約業績-商品タイプ別・地域別の販売動向・収益性の状況-
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3|Generali
(1)全体の状況
2020年の新契約価値(NBV)は、2019年に比べて4.4%(比較ベースでは、4.9%、以下同様)増加して、18.56億ユーロとなった。これは収益性の高い保障やユニットリンク商品のウェイト増加と耐性力のある貯蓄商品の収益性との複合効果による。
新契約マージン(New Business Margin)(=新契約価値/新契約保険料現在価値(PVNBP))は、2019年に比べてのさらなる低金利下にも関わらず、0.05%ポイント(0.06%ポイント)増加して、3.94%となった。これは、(保障及びユニットリンク契約のさらなる成長を伴う)商品構成の改善と、金利の急激な低下による影響を相殺する貯蓄契約の新商品の機能の継続的な強化との組み合わせが成功したことによる。
新契約マージン(New Business Margin)(=新契約価値/新契約年換算保険料(APE))は、0.8%ポイント(0.8%ポイント)増加して、39.7%となった。
2019年に比べて、新契約保険料現在価値(PVNBP)は3.1%(3.3%)増加して470.91億ユーロとなり、新契約年換算保険料(APE)は2.2%(2.7%)増加して46.71億ユーロとなった。これは主として、ドイツとイタリアの好調がフランスにおける低迷をカバーし、保障とユニットリンクの成長によって大きく支えられた結果による。
なお、新契約IRR(内部収益率)は、2.1%ポイント増加して22.3%となった。これは、初年度経費負担の低下が算出のためのリアルワールドの金融前提の低下を上回ったことによる。
(1)全体の状況
2020年の新契約価値(NBV)は、2019年に比べて4.4%(比較ベースでは、4.9%、以下同様)増加して、18.56億ユーロとなった。これは収益性の高い保障やユニットリンク商品のウェイト増加と耐性力のある貯蓄商品の収益性との複合効果による。
新契約マージン(New Business Margin)(=新契約価値/新契約保険料現在価値(PVNBP))は、2019年に比べてのさらなる低金利下にも関わらず、0.05%ポイント(0.06%ポイント)増加して、3.94%となった。これは、(保障及びユニットリンク契約のさらなる成長を伴う)商品構成の改善と、金利の急激な低下による影響を相殺する貯蓄契約の新商品の機能の継続的な強化との組み合わせが成功したことによる。
新契約マージン(New Business Margin)(=新契約価値/新契約年換算保険料(APE))は、0.8%ポイント(0.8%ポイント)増加して、39.7%となった。
2019年に比べて、新契約保険料現在価値(PVNBP)は3.1%(3.3%)増加して470.91億ユーロとなり、新契約年換算保険料(APE)は2.2%(2.7%)増加して46.71億ユーロとなった。これは主として、ドイツとイタリアの好調がフランスにおける低迷をカバーし、保障とユニットリンクの成長によって大きく支えられた結果による。
なお、新契約IRR(内部収益率)は、2.1%ポイント増加して22.3%となった。これは、初年度経費負担の低下が算出のためのリアルワールドの金融前提の低下を上回ったことによる。
4|Aviva
(1)全体の状況
2020年の新契約価値(NBV)は、2019年に比べて2.9%増加して、12.60億ポンドとなった。これは、主として英国における年金・エクイティリリースの販売好調による。
新契約マージン(New Business Margin)(=新契約価値/新契約保険料現在価値(PVNBP))は、商品構成の改善等を反映して、2019年から0.2%ポイント上昇して2.9%となった。
新契約保険料現在価値(PVNBP)は、2019年に比べて5.1%減少して、433.58億ポンドとなった。いくつかの市場からの撤退やCOVID-19によって引き起こされた市場変動等の不確実性の影響を受けて、貯蓄・退職商品の販売が影響を受けたこと等による。
(1)全体の状況
2020年の新契約価値(NBV)は、2019年に比べて2.9%増加して、12.60億ポンドとなった。これは、主として英国における年金・エクイティリリースの販売好調による。
新契約マージン(New Business Margin)(=新契約価値/新契約保険料現在価値(PVNBP))は、商品構成の改善等を反映して、2019年から0.2%ポイント上昇して2.9%となった。
新契約保険料現在価値(PVNBP)は、2019年に比べて5.1%減少して、433.58億ポンドとなった。いくつかの市場からの撤退やCOVID-19によって引き起こされた市場変動等の不確実性の影響を受けて、貯蓄・退職商品の販売が影響を受けたこと等による。
(2)新契約マージン(対PVNBP)の商品タイプ別内訳(英国)
英国とアイルランドにおける生命保険事業の新契約価値(NBV)、新契約保険料現在価値(PVNBP)及び新契約マージン(対PVNBP)の商品タイプ別内訳は、以下の図表の通りとなっている。
新契約価値(NBV)は、貯蓄・退職や保障・医療ではほぼ横ばいだったが、年金・エクイティリリースが大きく増加(その構成比も53%に上昇)したことから、全体でも増加した。
新契約保険料現在価値(PVNBP)も、貯蓄・退職で減少し、年金・エクイティリリースで大きく増加したが、全体ではほぼ横ばいだった。
新契約マージン(対PVNBP)は、年金・エクイティリリースが4.6%から4.7%に上昇したことから、全体でも2.1%から0.2%ポイント上昇して、2.3%となった。保障・医療等は6.8%で引き続き相対的に高い新契約マージン(対PVNBP)を維持している。
英国とアイルランドにおける生命保険事業の新契約価値(NBV)、新契約保険料現在価値(PVNBP)及び新契約マージン(対PVNBP)の商品タイプ別内訳は、以下の図表の通りとなっている。
新契約価値(NBV)は、貯蓄・退職や保障・医療ではほぼ横ばいだったが、年金・エクイティリリースが大きく増加(その構成比も53%に上昇)したことから、全体でも増加した。
新契約保険料現在価値(PVNBP)も、貯蓄・退職で減少し、年金・エクイティリリースで大きく増加したが、全体ではほぼ横ばいだった。
新契約マージン(対PVNBP)は、年金・エクイティリリースが4.6%から4.7%に上昇したことから、全体でも2.1%から0.2%ポイント上昇して、2.3%となった。保障・医療等は6.8%で引き続き相対的に高い新契約マージン(対PVNBP)を維持している。
(2021年05月26日「基礎研レポート」)
中村 亮一のレポート
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