- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- 低金利下の年金運用を考える
2020年03月04日
先進諸国の金利が低水準で継続しているのは、必ずしも中央銀行の金融政策の影響のみによるものではない。各国の経済成長が鈍化していることもあるし、その背景に生産年齢人口の減少や生産性の伸び悩みといった要因もあるだろう。悪性の物価上昇が来ない限り、金利は容易に上がらないと諦めるべきなのかもしれない。
資産運用においては、適正なリスクを取ることで、必要な利回りを確保することが求められる。ところが、公的年金の運用でも、企業年金の運用でも、利回りが低いというクレームは少なくないが、運用において損失(主に評価性のものでしかないのだが)が生じた場合には、金額の多寡だけを見て大騒ぎをする者も多い。しかし、リスクを取らなければ、利回りを得ることができないという原則は、公理と位置付けられても然るべきものである。
国民の年金であっても、従業員の年金であっても、ある程度のリスクを取って利回りを獲得しなければ、いずれ給付財源は枯渇してしまう。年金運用は、現在、そして将来にわたって十分な給付を提供するために必要不可欠な取組みである。真摯に取組むことが求められるし、高い専門性がなければ、受益者に対する責任を全うすることは出来ないだろう。銀行預金だけでは、ほとんど利息の付かない時代となっていることを、改めて認識しておきたい。
資産運用においては、適正なリスクを取ることで、必要な利回りを確保することが求められる。ところが、公的年金の運用でも、企業年金の運用でも、利回りが低いというクレームは少なくないが、運用において損失(主に評価性のものでしかないのだが)が生じた場合には、金額の多寡だけを見て大騒ぎをする者も多い。しかし、リスクを取らなければ、利回りを得ることができないという原則は、公理と位置付けられても然るべきものである。
国民の年金であっても、従業員の年金であっても、ある程度のリスクを取って利回りを獲得しなければ、いずれ給付財源は枯渇してしまう。年金運用は、現在、そして将来にわたって十分な給付を提供するために必要不可欠な取組みである。真摯に取組むことが求められるし、高い専門性がなければ、受益者に対する責任を全うすることは出来ないだろう。銀行預金だけでは、ほとんど利息の付かない時代となっていることを、改めて認識しておきたい。
このレポートの関連カテゴリ
(2020年03月04日「ニッセイ年金ストラテジー」)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月30日
今週のレポート・コラムまとめ【4/23-4/26発行分】 -
2024年04月26日
ドイツの産業空洞化リスク-グローバル化逆回転はドイツへの逆風、日本への追い風か?- -
2024年04月26日
米GDP(24年1-3月期)-前期比年率+1.6%と前期から低下、市場予想の+2.5%も大幅に下回る -
2024年04月26日
滞留するふるさと納税 -
2024年04月26日
EUのDMA関連調査開始決定-GAFAそれぞれの問題を指摘
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【低金利下の年金運用を考える】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
低金利下の年金運用を考えるのレポート Topへ