2018年06月05日

トラック運賃の上昇が貨物輸送量に及ぼす影響

金融研究部 主任研究員 吉田 資

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■要旨

労働需給が極めて逼迫している中で、物流の現場ではトラックドライバー不足が喫緊の課題となっている。深刻なドライバー不足の影響を受けて、足元のトラック運賃は上昇している。

総務省「労働力調査」によれば、道路貨物運送業の就業者(トラックドライバー)において若手の20~30歳代の占める割合は減少傾向にあり、2017年時点では約3割に留まっている。今後は高齢ドライバーの退職等が加わり、トラックドライバーの不足はさらに深刻化・長期化する可能性が高い。そのため、トラック運賃が下がりにくい状況は今後も継続すると見込まれる。

そこで、本稿では、貨物輸送量(トラック貨物輸送量)の決定要因に関する計量分析に基づき、トラック運賃の上昇が貨物輸送量に及ぼす影響について考察した。

■目次

1――はじめに
2――トラック運賃の上昇が貨物輸送量に与える影響
  1|分析対象
  2|分析方法
  3|分析結果
3――トラック運賃の上昇局面における国内貨物輸送の行方
  1|モーダルシフト
  2|物流費上昇に伴う価格改定
4――おわりに

(2018年06月05日「基礎研レポート」)

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金融研究部   主任研究員

吉田 資 (よしだ たすく)

研究・専門分野
不動産市場、投資分析

経歴
  • 【職歴】
     2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
     2018年 ニッセイ基礎研究所

    【加入団体等】
     一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)

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