- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- >
- 運用リスク管理 >
- DBとスチュワードシップ・コード
2017年09月05日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
6月に閣議決定された「未来投資戦略2017-Society 5.0 の実現に向けた改革-」には、DBによるスチュワードシップ・コード受入れの促進などを通じて、企業年金等の普及・充実を図ることが盛り込まれている。
確かに、DBによる運用機関のスチュワードシップ活動のモニタリングや効果的なエンゲージメントの働きかけは、運用機関の競争を促し、投資先企業の成長や中長期的なリターン向上の可能性を高める。そして、DBの実質的な運用リスク負担の軽減を通じて、DBの普及・拡大も期待できることになる。
ただその一方で、スチュワードシップ・コードの受入れに伴う業務負荷が過大となるようであれば、受入れ表明は広がらず、場合によっては、DB離れを助長し、DBによる運用機関の監視機能を低下させることにもなり兼ねない。
こうした事態を避けながら、インベストメント・チェーンにおけるDBの役割を拡充していくには、業務負荷が抑制された効率的で実効性のある監視・働きかけのあり方を、DB全体の課題として継続的に検討・共有していくことが必要だろう。その先に、好循環が生み出されることに期待したい。
確かに、DBによる運用機関のスチュワードシップ活動のモニタリングや効果的なエンゲージメントの働きかけは、運用機関の競争を促し、投資先企業の成長や中長期的なリターン向上の可能性を高める。そして、DBの実質的な運用リスク負担の軽減を通じて、DBの普及・拡大も期待できることになる。
ただその一方で、スチュワードシップ・コードの受入れに伴う業務負荷が過大となるようであれば、受入れ表明は広がらず、場合によっては、DB離れを助長し、DBによる運用機関の監視機能を低下させることにもなり兼ねない。
こうした事態を避けながら、インベストメント・チェーンにおけるDBの役割を拡充していくには、業務負荷が抑制された効率的で実効性のある監視・働きかけのあり方を、DB全体の課題として継続的に検討・共有していくことが必要だろう。その先に、好循環が生み出されることに期待したい。
(2017年09月05日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年05月02日
金利がある世界での資本コスト -
2025年05月02日
保険型投資商品等の利回りは、良好だったが(~2023 欧州)-4年通算ではインフレ率より低い。(EIOPAの報告書の紹介) -
2025年05月02日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その11)-螺旋と渦巻の実例- -
2025年05月02日
ネットでの誹謗中傷-ネット上における許されない発言とは? -
2025年05月02日
雇用関連統計25年3月-失業率、有効求人倍率ともに横ばい圏内の動きが続く
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【DBとスチュワードシップ・コード】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
DBとスチュワードシップ・コードのレポート Topへ