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最近の人民元と今後の展開(2017年6月号)~トランプ氏退陣は元安要因、基準値設定方法変更は元高要因

三尾 幸吉郎
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- 5月の人民元レート(スポット・オファー、中国外貨取引センター)は米ドルに対して上昇、5月末は前月末比1.0%上昇の1米ドル=6.8261元で取引を終えた。昨年11月の米大統領選でトランプ氏が当選して以降、人民元は16年12月20日に付けた同6.9710元を下限とし、17年1月17日に付けた同6.8498元を上限とするボックス圏で推移していたが、ユーロ高の進展や基準値設定方法変更の報道を受けて、5月31日にはその上限を突破して上昇、同6.8261元で取引を終えた。
- 9月末に向けての人民元レートは米ドルに対しボックス圏内でほぼ横ばいの動きが続くと予想している(想定レンジは1米ドル=6.65~6.95元)。米国でトランプ大統領が退陣することになれば不透明感が払拭されてドル高・元安となる可能性もあるが、米中包括経済対話が予定されているため、大幅なドル高・元安になる可能性は低いと見ている。
- なお、今回の予測対象期間中には、中国人民銀行が検討中の基準値設定方法の変更が実施される可能性もある。具体的にどんな変更になるかは定かではないが、人民元ショック以前の設定方法に近い形になるのではないかと見ている。中国人民銀行の詳細発表に注目したい。
■目次
1――5月の人民元の動き
2――今後の展開
(2017年06月02日「基礎研レター」)
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