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- 【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(2月号)~2ヵ月連続の二桁増を記録
2017年02月10日
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タイの16年12月の輸出額は前年同月比6.2%増と、前月の同10.2%増から低下したものの、高めの伸びを維持して2ヵ月連続のプラスとなった。16年以降、輸出の伸びは上下に大きく振れているものの、金額ベースでは緩やかな増加傾向が続いている。一方、輸入額は前年同月比10.3%増と、前月の同3.0%増から上昇した。結果、貿易収支は9.4億ドルの黒字(前月から6.1億ドル縮小)と、20ヵ月連続の黒字となった(図表3)。
輸出を品目別に見ると、全体の約8割を占める主要工業製品は同5.4%増と、前月の同9.8%増から低下したものの、2ヵ月連続のプラスとなった(図表4)。工業製品の内訳を見ると、機械・装置(同6.9%減)が落ち込む一方、石油化学製品(7.9%増)や家電製品(同7.5%増)、電子製品・部品(同3.1%増)、自動車・部品(同2.2%増)など幅広い品目が増加した。また農産品・加工品も同7.0%増と、前月の同12.2%増から低下したものの、ゴム(同36.2%増)やゴム製品(20.6%増)を中心に増加した。さらに、鉱業・燃料は同19.4%増(前月:同9.4%増)と、石油製品を中心に一段と上昇した。
輸出を品目別に見ると、全体の約8割を占める主要工業製品は同5.4%増と、前月の同9.8%増から低下したものの、2ヵ月連続のプラスとなった(図表4)。工業製品の内訳を見ると、機械・装置(同6.9%減)が落ち込む一方、石油化学製品(7.9%増)や家電製品(同7.5%増)、電子製品・部品(同3.1%増)、自動車・部品(同2.2%増)など幅広い品目が増加した。また農産品・加工品も同7.0%増と、前月の同12.2%増から低下したものの、ゴム(同36.2%増)やゴム製品(20.6%増)を中心に増加した。さらに、鉱業・燃料は同19.4%増(前月:同9.4%増)と、石油製品を中心に一段と上昇した。
マレーシアの16年12月の輸出額は前年同月比6.2%増と、前月の同7.5%増から低下したものの、高めの伸びを維持して2ヵ月連続のプラスとなった。輸出の伸び率は16年初に資源価格が上昇に転じてから緩やかに持ち直し、足元では底打ちの動きがみられる。一方、輸入額は前年同月比7.1%増と、前月の同10.8%増から低下した。結果、貿易収支は19.6億ドルの黒字と、前月から1.3億ドル黒字が縮小した(図表5)。
輸出を品目別に見ると、全体の約4割を占める機械・輸送用機器は同2.0%増(前月:同13.5%増)と主力の電気・電子製品を中心に低下した(図表6)。また動植物性油脂は同15.7%増と、価格が上昇したパーム油・同製品を中心に2ヵ月連続の二桁増となったものの、前月の同27.6%増から鈍化した。一方、鉱物性燃料は同22.1%増(前月:同13.2%減)と、価格上昇に加えて数量ベースの増加も追い風となって大きく上昇し、2014年7月以来のプラスを記録した。なお、製造品は同3.9%減と、ゴム手袋(同8.2%増)が増加した一方でアパレル(同4.7%減)が減少し、前月(同4.0%減)から横ばいとなった。
輸出を品目別に見ると、全体の約4割を占める機械・輸送用機器は同2.0%増(前月:同13.5%増)と主力の電気・電子製品を中心に低下した(図表6)。また動植物性油脂は同15.7%増と、価格が上昇したパーム油・同製品を中心に2ヵ月連続の二桁増となったものの、前月の同27.6%増から鈍化した。一方、鉱物性燃料は同22.1%増(前月:同13.2%減)と、価格上昇に加えて数量ベースの増加も追い風となって大きく上昇し、2014年7月以来のプラスを記録した。なお、製造品は同3.9%減と、ゴム手袋(同8.2%増)が増加した一方でアパレル(同4.7%減)が減少し、前月(同4.0%減)から横ばいとなった。
インドネシアの16年12月の輸出額は前年同月比15.6%増と、前月の同21.4%増から低下したものの、2ヵ月連続の二桁増を記録した。輸出は16年前半から資源価格の反転上昇を受けて緩やかに底入れに向かい、年後半は非石油ガスの価格と数量が揃って増加して急伸した。一方、輸入額は前年同月比6.9%減(前月:同3.3%増)と、8ヵ月ぶりのマイナスに転じた。結果、貿易収支は9.9億ドルの黒字と、前月から1.6億ドル黒字が拡大した(図表7)。
輸出を品目別に見ると、全体の7割を占める製造品が同50.8%増(前月:同26.0%増)とパーム油を中心に一段と上昇した(図表8)。また鉱業製品は同27.5%増と、前月の同50.1%増から低下したものの、引き続き高水準を記録した。一方、農産品は同83.6%減と、前月(同25.1%増)から大きく低下し、4ヵ月ぶりのマイナスに転じた。また石油ガスは同5.2%減(前月:同26.3%減)と、マイナス幅こそ縮小したものの、依然として停滞している。
輸出を品目別に見ると、全体の7割を占める製造品が同50.8%増(前月:同26.0%増)とパーム油を中心に一段と上昇した(図表8)。また鉱業製品は同27.5%増と、前月の同50.1%増から低下したものの、引き続き高水準を記録した。一方、農産品は同83.6%減と、前月(同25.1%増)から大きく低下し、4ヵ月ぶりのマイナスに転じた。また石油ガスは同5.2%減(前月:同26.3%減)と、マイナス幅こそ縮小したものの、依然として停滞している。
(2017年02月10日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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