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- 「7分間の奇跡」演ずる「新幹線劇場」への感謝と期待を込めて
当初は、筆者自身、東京駅のホームの位置の確認や乗降などに注意を集中していたのでそれほど意識することはなかったが、新幹線の利用に慣れるに従って、揃いのユニフォームに身を包んで、礼儀正しく、きびきびと車内の清掃作業をこなす集団に注目するようになった。
以来、矢部輝夫氏(テッセイ元専務取締役)による「奇跡の職場」(あさ出版)や早稲田大学の遠藤功教授の「新幹線お掃除の天使たち」(同)、日経ビジネス(平成11年3月7日号)、HBSのケース「Trouble at Tessei」などを読むと同時に、毎週、東京駅でテッセイのメンバーの活動を興味深く観察するようになった。
テッセイに関する詳細や分析は、上記の著作や報道等に譲り、以下では、経営学の研究者であり新幹線の利用者であるという筆者個人の視点から感じていることを述べたい。
1.新幹線というエコシステムの価値創造を担う重要な構成メンバー
2.ダイバーシティ化時代、環境重視の時代を先導する職場
3.メンバーにプロとしての意識・意欲を引き出し高める仕掛け作り
4.乗客もサポーター・当事者として参画する新幹線劇場
この新幹線劇場をさらに素敵なステージにするために、テッセイのメンバーの活動への感謝・評価・提案などを乗客から集める仕組みをホームページやSNS等で設けられてはいかがであろうか。
最後のひと言は、最近、ファンとなり、テッセイのさらなる発展を願う、観衆(乗客)の一人の思いつきである。
(本稿中の写真はJR東日本テクノハートTESSEI社の提供による。)
平賀 富一
研究・専門分野
(2016年05月16日「研究員の眼」)
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