2015年08月18日

【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(15)偶然か必然か、怪我の功名か。-年金積立金の株式投資解禁へ

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨

6月から7月にかけての上海株価急落、8月初めの人民元相場の切り下げと、今年の夏は中国の株式、為替市場が騒がしい。いずれも相場が実勢(実体経済)とかけ離れていたということが背景にあるようだが、官製相場さながらの政府による市場介入が目に付いた。

政府による一連の対策がどれだけ奏功したかという課題は残るが、習政権となって、これらの対策には1つの特徴がある。それは、これまで表舞台にあまり立つことのなかった公的年金積立金や保険会社の資金の活用である。

特に、年金積立金の運用については、その規制緩和の必要性が提起され続けていた。今般発表された案では、年金積立金を「だれが」、「どのように」、「なにで」運用するかを大幅に見直しており、その動向が注目されている。

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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴
  • 【職歴】
     2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
     (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
     ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
     (2019年度・2020年度・2023年度)
     ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
     ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
     日本保険学会、社会政策学会、他
     博士(学術)

(2015年08月18日「基礎研レター」)

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