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中国保険市場の最新動向(9)-中国政府が新たな10の指針を発表
保険研究部 准主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき
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■要旨
中国の保険事業は大きく分けて‘2つの指針’に基づいている。
1つは国務院が保険事業の発展の方向性や大きな枠組みを10項目で示した ‘国10条’と、もう1つは主務官庁である中国保険監督管理委員会(保監会)が決定した、保険事業の‘5ヵ年計画’である。2つの指針はいずれも2006年から適用が開始されており、国務院による‘国10条’の指針の下、保監会が‘5ヵ年計画’に基づいて市場を監督・管理している構図だ。
2つの指針が発表された2006年からこの8年間で、中国の保険市場の規模や保険事業を取り巻く環境、その位置づけは大きく変わっている。この間、高度経済成長とともに、収入保険料(生損保合計)は3倍に拡大し世界第4位、アジアでは日本に次いで2位の規模にまで成長している。
この近年の高成長から、中国国内においても保険事業の位置づけや評価は大きく向上している。保監会のトップ項主席は、今般、「中国の保険市場を今後10~20年で、その規模を世界第2位、保険料拠出額や保険の普及率を先進国並みまで引き上げる」と明言した。
このような状況の中、今般、8年ぶりに国務院による新たな‘国10条’が発表された。2006年の‘国10条’(2006年版)が、保険事業の普及や規模拡大そのものを促す内容であったのに対して、今般の‘国10条’(2014年版)では保険事業の引き続きの成長に加えて、社会保障の補完や自然災害時の経済補償といった、社会の安定への寄与により多くの期待が寄せられている。
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