- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 【7月米貿易統計】7月も貿易赤字は縮小、3カ月連続
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
【要旨】
結果の概要:3カ月連続の赤字幅縮小
9月4日、米商務省の国勢調査局および経済分析局(BEA)は7月の貿易統計(速報値)を公表した。7月の財・サービスを合計した輸出額(季節調整済、国際収支ベース)はl980.23億ドル、輸入額(同)は2385.68億ドルとなり、貿易収支は▲405.46億ドル(前月改定値:▲408.10億ドル)であった。市場は7月の貿易収支で▲424億ドル(Bloomberg集計の中央値)と赤字幅の拡大を予想していたが、予想に反して赤字幅が縮小したことになる。貿易赤字は3カ月連続で縮小しており、7月の縮小幅は小幅にとどまったものの、6月と比べて赤字幅は2.64億ドルだけ縮小している(前月は同26.55億ドルの赤字縮小)。
輸出入の伸び率を前月比年率で見ると、輸出は+11.7%(前月:同+0.2%)、輸入は+8.2%(前月:同▲12.4%)となった。前年同月比では、輸出が+4.3%(前月:同+3.1%)、輸入が+4.0%(前月:同+4.4%)であった。貿易収支を前年同月の2014年7月と比較すると11.27億ドルの赤字幅拡大だった(前月は42.58億ドルの赤字幅拡大)。
7月は輸出入ともに、前月比で見ても前年同月比で見ても伸び率が加速した。前年比の伸び率はそれほど高いとは言えないが、グロスの貿易量が増えていることから、貿易を含めた経済活動が活発になりつつあることが示唆される結果と言えるだろう。
貿易収支については3カ月連続して赤字幅が縮小したが、工業用原料(石油・石油製品含む)の輸入の減速が主因であり、資本財や車両関係の輸入は増加が続いている。今後は米国の景気拡大に伴って輸入の伸びが加速し、貿易収支の赤字幅が拡大していくと思われる。(詳細はPDFを参照)。
(2014年09月05日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/07/03 | ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/07/02 | ユーロ圏消費者物価(25年6月)-総合指数の前年比2%水準が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/06/20 | 英国金融政策(6月MPC公表)-金利据え置きで従来の利下げペースを維持 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/06/19 | ロシアGDP(2025年1-3月期)-前期比成長率でマイナスに転じる | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年07月07日
グローバル株式市場動向(2025年6月)-半導体関連銘柄を中心に上昇 -
2025年07月04日
金融安定性に関するレポート(欧州)-EIOPAの定期報告書の公表 -
2025年07月04日
「持ち家か、賃貸か」。法的視点から「住まい」を考える(1)~持ち家を購入することは、「所有権」を得ること -
2025年07月04日
米雇用統計(25年6月)-非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったほか、失業率が上昇予想に反して低下 -
2025年07月03日
ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【【7月米貿易統計】7月も貿易赤字は縮小、3カ月連続】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【7月米貿易統計】7月も貿易赤字は縮小、3カ月連続のレポート Topへ