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コラム
2014年08月11日
成熟社会の働き方-幸せに生きる“ワークライフハーモニー”というライフスタイル
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近年、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)に対する関心が高まり、その実現に向けた様々な取り組みが見られる。特に、少子化対策として、労働力人口の減少緩和に向けた女性就業率および出生率の向上のため、女性の「仕事と子育ての両立」支援が積極的に進められている。また、最近では一層の高齢化の進展により、老親や配偶者の介護のために中高年世代で離職する人が増加しており、「仕事と介護の両立」支援にも注目が集まっているところだ。
他にも、過剰労働や人間関係によるメンタルヘルス問題が深刻化し、離職する新卒就業者が増え、再就職も巧く行かずに無業や非正規雇用者となる若者の増加が大きな社会問題となっている。また、団塊世代が大量に退職して地域回帰が起こっているが、地域での居場所が見つからずに家に閉じこもってしまう人も多い*。いずれの場合も、仕事に偏った生活の改善が問題解決には必要であり、ワーク・ライフ・バランスの実現は若年世代から高齢世代まで多世代に関わる課題となっているのである。
ワーク・ライフ・バランスの「ワーク」とは、働いた対価として賃金をもらう賃金労働を意味するが、元来、「働く」とは極めて広い意味があり、自分の周囲の「傍(はた)」を楽(らく)にすることだという。 だから「ワーク」は仕事でお金を稼ぐことだけでなく、家庭での家事、育児、介護や地域活動など、様々な非賃金労働も包含する概念なのだ。それ故、これまで私は、ワーク・ライフ・バランスは、賃金労働と非賃金労働というふたつの「ワークライフ」がバランスすることが重要だとも述べてきた。
成熟社会を迎えた現在、仕事の内容や働き方は多様になり、労働の概念も一層広がってきている。労働の対価が、賃金だけではなく、生きがいや自己実現だったり、利他的な社会貢献だったりする。それは決してお金を稼ぐことをおろそかに考えているのではなく、働くことの目的や意義が多様化し、仕事と生活が渾然一体となってきたということではないだろうか。
30年以上公務員だった友人が、定年前に早期退職し、NPOを設立して働き始めた。彼は、『雇われない働き方は楽しい』と言っていた。今日では雇用者が増加し、雇われない働き方をする人は減っているが、若者の中には新たに起業する人も多い。ワーク・ライフ・バランスも、単に労働時間の長さの問題ではなく、働き方が問われているのだと思う。「どう働くか」は「どう生きるか」と同義になり、労働時間と自由時間はボーダレス化し、仕事と遊びは不可分になりつつある。幸せに生きるために、仕事と生活が融合した“ワークライフハーモニー”というライフスタイルが必要な時代になっている。
他にも、過剰労働や人間関係によるメンタルヘルス問題が深刻化し、離職する新卒就業者が増え、再就職も巧く行かずに無業や非正規雇用者となる若者の増加が大きな社会問題となっている。また、団塊世代が大量に退職して地域回帰が起こっているが、地域での居場所が見つからずに家に閉じこもってしまう人も多い*。いずれの場合も、仕事に偏った生活の改善が問題解決には必要であり、ワーク・ライフ・バランスの実現は若年世代から高齢世代まで多世代に関わる課題となっているのである。
ワーク・ライフ・バランスの「ワーク」とは、働いた対価として賃金をもらう賃金労働を意味するが、元来、「働く」とは極めて広い意味があり、自分の周囲の「傍(はた)」を楽(らく)にすることだという。 だから「ワーク」は仕事でお金を稼ぐことだけでなく、家庭での家事、育児、介護や地域活動など、様々な非賃金労働も包含する概念なのだ。それ故、これまで私は、ワーク・ライフ・バランスは、賃金労働と非賃金労働というふたつの「ワークライフ」がバランスすることが重要だとも述べてきた。
成熟社会を迎えた現在、仕事の内容や働き方は多様になり、労働の概念も一層広がってきている。労働の対価が、賃金だけではなく、生きがいや自己実現だったり、利他的な社会貢献だったりする。それは決してお金を稼ぐことをおろそかに考えているのではなく、働くことの目的や意義が多様化し、仕事と生活が渾然一体となってきたということではないだろうか。
30年以上公務員だった友人が、定年前に早期退職し、NPOを設立して働き始めた。彼は、『雇われない働き方は楽しい』と言っていた。今日では雇用者が増加し、雇われない働き方をする人は減っているが、若者の中には新たに起業する人も多い。ワーク・ライフ・バランスも、単に労働時間の長さの問題ではなく、働き方が問われているのだと思う。「どう働くか」は「どう生きるか」と同義になり、労働時間と自由時間はボーダレス化し、仕事と遊びは不可分になりつつある。幸せに生きるために、仕事と生活が融合した“ワークライフハーモニー”というライフスタイルが必要な時代になっている。
(2014年08月11日「研究員の眼」)
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土堤内 昭雄
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