- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 【5月米小売売上高】予想を下回るが、堅調さは持続
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
【要旨】
結果の概要:予想は下回ったが悲観するほどでもない
6月12日、米国商務省が5月の小売売上高を公表した。結果は前月比+0.3%となり、前月改定値(+0.5%)から低下、市場予想の+0.6%(Bloomberg集計の中央値)も下回った。
ただし、前月分の4月が前月比で+0.1%から+0.5%に上方修正されており、弱い結果とは言えない。消費の基調は強く、3カ月移動平均で見ると、前期比年率+8.9%(前月:同+5.6%)と寒波からの強い反動増も確認できる(詳細はPDFを参照)。
今後、前月比の伸び鈍化が続けば、米国経済への懸念材料となり得る。ただし、その可能性は小さいと見ている。足もとではサービスの消費が伸びており、個人消費の傾向が財からサービスにシフトしただけという可能性もある。小売売上高が伸び悩んだとしても、サービス消費が増え、個人消費全体で見れば、堅調さが維持される期待もあり、消費鈍化を懸念するには時期尚早と言える。

(2014年06月13日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1818
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2025/11/04 | ユーロ圏消費者物価(25年10月)-2%目標に沿った推移が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
| 2025/10/31 | ECB政策理事会-3会合連続となる全会一致の据え置き決定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
| 2025/10/31 | ユーロ圏GDP(2025年7-9月期)-前期比プラス成長を維持し、成長率は加速 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
| 2025/10/31 | ユーロ圏失業率(2025年9月)-失業率は6.3%で横ばい推移 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年11月05日
インドネシアGDP(25年7-9月期)~5.04%と底堅い成長を維持 -
2025年11月05日
完璧な成果より「誠実な経過」を-ブランド透明性が生みだす信頼とサステナビリティ開示のあり方(2) -
2025年11月05日
新たな局面に入るロシア制裁・ウクライナ支援 -
2025年11月05日
子どもにもっと「芸術の秋」を~より多くの子どもに機会を提供するには、企業による貢献も欠かせない。ニッセイ名作シリーズは今年で62年~ -
2025年11月04日
数字の「26」に関わる各種の話題-26という数字で思い浮かべる例は少ないと思われるが-
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【【5月米小売売上高】予想を下回るが、堅調さは持続】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【5月米小売売上高】予想を下回るが、堅調さは持続のレポート Topへ










