2013年10月02日

最近の人民元と今後の展開(2013年10月号)

三尾 幸吉郎

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○ 9月の人民元は、基準値が上昇する一方、現物実勢はほぼ横ばいで、基準値と現物実勢の乖離は0.4%まで縮小した。また、9月には米国でQE3縮小が見送られたことから新興国通貨が概ね堅調に推移する中で、人民元はほぼ横ばいだった。しかし、前年末比で見ると大幅安水準の新興国通貨が多いことから1.8%上昇の人民元は相対的に堅調な通貨といえる。

○ 今月の人民元は、米中ともに長期金利に大きな変化はないと見ていることから、人民元(現物実勢)は横ばい推移と予想している。なお、中国のGDP成長率が上ぶれするようだと、人民元(現物実勢)は上値を試す展開になると思われる。

(2013年10月02日「経済・金融フラッシュ」)

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