- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 家計の貯蓄・消費・資産 >
- 資金循環統計(13年4-6月期)~個人金融資産は前年比76兆円増の1590兆円
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・個人金融資産(13年6月末): 前期比では22兆円増
・資金流出入の詳細:リスク性資産の積み増しは限定的
・部門別資金過不足等:日銀の国債保有シェアが急上昇
■introduction
2013年6月末の個人金融資産残高は、前年比76兆円(5.0%)増の1590兆円となった。この残高は07年6月以来6年ぶりの高水準となる。四半期ベースでは、前期(13年1-3月)末比で22兆円の増加となった。例年4-6月期は一般的な賞与支給月を含むことから、今回も15兆円の流入超過となったうえ、円安・株高の進行により、時価が全体で7兆円増加したことが寄与した。
個人金融資産への資金流出入について詳細を見ると、現預金への資金流出が前年を上回り、投資信託への資金流入も6年ぶりの高水準を記録したが、株式・出資金からの流出額が現行統計で遡れる98年以来の最高水準に達した。5月下旬以降、金融市場の動きが不安定化したことが投資マインドに抑制的に働いた可能性がある。
国債の残高については、969兆円と過去最高であった3月末からほぼ横ばいとなった。このうち中央銀行(すなわち日銀)の保有は異次元緩和による国債買入れ増額によって急増、保有高は150兆円、全体に占めるシェアは15.4%に達している。
(2013年09月19日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1870
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
上野 剛志のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/03/21 | 円相場に漂う不気味な気配~マーケット・カルテ4月号 | 上野 剛志 | 基礎研マンスリー |
2025/03/21 | 資金循環統計(24年10-12月期)~個人金融資産は2230兆円と前年比86兆円増加も実質では前年割れ、定期預金が純流入に | 上野 剛志 | 経済・金融フラッシュ |
2025/03/19 | 日銀短観(3月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは2ポイント低下の12と予想、トランプ関税の影響度に注目 | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/03/07 | 長期金利の上昇は続くのか?~16年ぶり1.5%到達後の金利見通し | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年03月21日
東南アジア経済の見通し~景気は堅調維持、米通商政策が下振れリスクに -
2025年03月21日
勤務間インターバル制度は日本に定着するのか?~労働時間の適正化と「働きたい人が働ける環境」のバランスを考える~ -
2025年03月21日
医療DXの現状 -
2025年03月21日
英国雇用関連統計(25年2月)-給与(中央値)伸び率は5.0%まで低下 -
2025年03月21日
宇宙天気現象に関するリスク-太陽フレアなどのピークに入っている今日この頃
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【資金循環統計(13年4-6月期)~個人金融資産は前年比76兆円増の1590兆円】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
資金循環統計(13年4-6月期)~個人金融資産は前年比76兆円増の1590兆円のレポート Topへ