2013年04月30日

米国の保険募集制度改革動向-保険募集人免許統一化(本拠州免許一本で全米展開可能)の動きを中心として

小松原 章

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【要旨】

米国の保険会社・保険募集人は州単位の規制(事業免許、商品認可等)を受けることから、通常、連邦規制一本で全米展開できる銀行、証券等に比して規制コスト(時間、コンプライアンスコスト等)がかかり、競争上不利であると保険業界では認識されている。
そこで、競争条件の公平化および顧客利便性の向上の観点から、これまでも種々の分野で州による規制の統一化要求がなされてきたが、ここへきてその要求のひとつとして保険募集人免許統一化の動きが目立ってきた。
具体的には、本拠州で免許を受けた保険募集人が一定の資格を満たした場合、別の州で新たに免許を取得しないで保険販売活動を行うことができるとする法案が連邦議会の上下両院で提出(2013年3月)され、審議の環境が整備されてきた。
業界関係者は販売効率や顧客の利便性の向上に資するとして好意的に受け止めており、法案が業界に与える影響も少なくないことから、今後の展開が注目される。

(2013年04月30日「保険・年金フォーカス」)

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