2013年04月02日

最近の人民元と今後の展開(2013年4月号)

三尾 幸吉郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

○ 3月の人民元は米国ドルに対して堅調に推移した。世界通貨全体の動きを見ると、3月は米国ドルが堅調だった月といえるが、人民元はその米国ドルに対して小幅ながら上昇しており、世界通貨の中ではタイバーツと並んで堅調な通貨となった。また、現物実勢と上下限との関係を見ると、現物実勢は基準値+1%の上限にほぼ張り付く形での推移となった。

○ 4月の展開としては、中国で15日に発表される国内総生産(GDP)が注目される。1-3月期の成長率が8%台に乗せるなど景気回復が続き、住宅価格や消費者物価が上昇するなどインフレ懸念が高まれば、人民元高による輸入物価の抑制効果を期待して、中国当局は緩やかな人民元高を許容するのではないかと見ている。

(2013年04月02日「経済・金融フラッシュ」)

このレポートの関連カテゴリ

Xでシェアする Facebookでシェアする

三尾 幸吉郎

研究・専門分野

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【最近の人民元と今後の展開(2013年4月号)】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

最近の人民元と今後の展開(2013年4月号)のレポート Topへ