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- 米10-12月期GDPは年率0.1%に上方改定も、予想を下回る
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米商務省が2/28に発表した10-12月期実質GDP(改定値)は、0.1%(前期比年率:以下も同じ)と速報値の▲0.1%から上昇修正されたが、市場予想の0.5%には届かなかった。
需要項目別では、純輸出の寄与度が0.5%上方修正されたのが大きいが、設備投資も年率8.4%から9.7%へ修正された。半面、個人消費の伸びが同2.2%から2.1%へ、在庫投資の寄与度が▲0.3%下方修正された。寄与度の改定状況をみると、在庫投資の下方修正を純輸出の上方修正が上回り、GDPを押し上げた形となっている。また、在庫と純輸出を除いた実質国内最終需要(Final sales to domestic purchasers)は同1.3%から1.4%へ、GDPデフレーターは同0.6%から0.9%へ、名目GDPは同0.5%から1.0%へといずれも上方修正された。
米GDPは前7-9月期に3.1%と急伸したが、在庫投資と国防費の一時的な急増による所が大きかった。10-12月期はこれらの要因が剥落、GDPは0.1%へと急低下したが、主要な需要項目である個人消費(1.6→2.2%)や設備投資(▲1.8→8.4%)では、前期から上昇を見せるなど景気実態は改善を見せており、GDPの低下にもかかわらず景気は緩やかな成長を維持しているものと思われる。
(2013年03月01日「経済・金融フラッシュ」)
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