2012年10月02日

最近の人民元と今後の展開(2012年10月号)

三尾 幸吉郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

○ 9月の人民元相場(対米国ドル、基準値)は、安値6.3460元(9/5)、高値6.3295元(9/17)と「一定のボックス圏(6.2~6.4元)」での推移が続いた。また、1年先の相場を予測して動くNDFが小幅の元高・ドル安に留まる中で、現物市場の実勢価格は2ヵ月連続で続伸したことから、基準値を挟んでNDFは1%強元安、現物実勢は1%弱元高というやや異常な状況で終えた。

○ 人民元を取り巻く環境に大きな変化がないことから、10月も人民元相場(対米国ドル、基準値)は「一定のボックス圏(6.2~6.4元)」で推移すると予想する。前月の現物実勢の上昇は連休前のポジション調整の面もあり連休明けには落ち着く可能性が高いが、連休明けも現物の上昇が続くようなら、基準値をやや安目に誘導して、上限を上回った時点で抑制に動く可能性もでてくる。

Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

三尾 幸吉郎

研究・専門分野

(2012年10月02日「経済・金融フラッシュ」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【最近の人民元と今後の展開(2012年10月号)】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

最近の人民元と今後の展開(2012年10月号)のレポート Topへ