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- 2011年度生保決算の概要
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■見出し
1――保険業績(全社)
2――大手中堅9社の損益状況
3――かんぽ生命の状況
4――[トピックス] 標準利率の改定
■introduction
2011年度の全社の保険業績を概観する。延べ4社の合併により、2011年度に決算を公表した会社は43社となった。これらを、伝統的生保(13社)、外資系生保(16社)、損保系生保(7社)、異業種系生保等(6社)、かんぽ生命に分類し、業績を概観したものが(図表-1)である。
「伝統的生保」の新契約高は2.3%(以下、大手中堅9社数値で表示)の増加となり、前期の3.4%に続く増加となった。これは主として銀行窓口で販売する一時払商品(特に、一時払終身)の増加によるところが大きい。一方、保有契約は▲3.9%と引き続き減少した。なお、各社とも解約・失効の防止をはじめ契約の継続に努めており、9社計で見ると年度始の保有契約に対する解約・失効高の比率は前期の5.5%から5.3%に低下した。
「外資系生保」は、新契約増加率が7.5%と前年の8.4%を下回った。しかし、これは金融危機の影響が継続した前々年度が▲6.0%の縮小であったことを考慮に入れれば、相対的に高い伸びと言えよう。なお、保有契約は2年続いた減少から3.0%の増加に転じている。
「損保系生保」は、新契約増加率こそ▲10.6%となったが、保有契約に対する新規契約の割合が高いため、保有契約は7.3%の増加となっている。
一方、「異業種系生保等」は新契約、保有契約ともシェアを増加させている。
(2012年07月30日「基礎研レポート」)
荻原 邦男
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