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2012年05月25日
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- 中国では、前回4月分の指標発表で輸出の減速や投資の鈍化に加えて、消費にも懸念が浮上したことで、景気下ぶれ懸念が一気に高まった。今回5月分の指標発表では、前回より若干の改善を予想するものの、前月比では減速するなど景気下ぶれ懸念が残ると思われる。一方、消費者物価は前月より大きく低下するとみていることから、預金準備率引き下げの追加実施や公共工事の前倒し実施の可能性が高まると考えている。
- また、インドの物価も注目される。景気が減速しているインドでは中央銀行が利下げに踏み切っているが、政策金利はまだ高水準にある。そのため、インフレ率が低下すれば、経済活性化のための追加利下げの期待が高まる。しかし、5月の物価動向を見通すと、原油高から燃料価格に上昇圧力がかかっているほか、最近はルピー安傾向にあることから、輸入インフレの懸念も生じている。こうした状況から成長率が鈍化するなかでも、インフレ率の一段の低下は見込みにくい。中央銀行もインフレリスクを警戒しており、したがって、次回の会合では政策金利を据え置くと見られる。
(2012年05月25日「Weekly エコノミスト・レター」)
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三尾 幸吉郎

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