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- グローバル化の進展による企業活動への影響-ニッセイ景況アンケート 2012年1月調査より-
2012年03月26日
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- 日本生命保険(相)とニッセイ・リース(株)は34回目となる「ニッセイ景況アンケート調査(2011年度下期調査(2012年1月実施、回答数4,640社))」を実施し、ニッセイ基礎研究所が集計・分析を行った。今回のアンケートでは、特別調査として「グローバル化の進展による企業活動への影響」を取り上げ、最近のグローバル化の進展が企業活動にどのような影響を与えているのかを調査した。
- その結果、経済のグローバル化による影響は、わずかにプラスの影響を受けている企業が多いという結果であった(「プラスの影響」は25%、「マイナスの影響」は20%)。
- また、経済連携協定(2国間EPAやTPPなど)への参加による中期的な事業への影響は、グローバル化による影響と比べ、マイナスの影響が少なかった(「プラス」25%、「マイナス」11%)。ほとんどの地域や業種においてプラスの影響がマイナスの影響を上回っている中で、地域別には北海道で、業種別には農林水産業でマイナスが大きく、特定の地域や業種では大きなマイナスの影響があると考えられていることが明らかとなった。
- 事業の更なるグローバル化が必要とする比率は、大企業ほど、製造業ほど、グローバル化による影響を(プラスにもマイナスにも)強く受けている企業ほど多いことが明らかと成った。農林水産業でも33.3%が更なるグローバル化が必要と考えている(不要は13.3%)。
- グローバル化における最大の課題として「国際人材の不足」があげられており、その解消はこれからの日本経済や企業活動にとってきわめて重要であり、教育制度の充実も含め、そのための有効なシステム作りが今後いっそう重要になると思われる。
(2012年03月26日「基礎研マンスリー」)
竹内 一雅
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