- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 中国経済 >
- 最近の人民元と今後の展開(2012年1月号)
■introduction
12月末の対米国ドル人民元相場(基準値)は前月末比0.7%上昇の1米国ドル=6.3009元となった。人民元が弱含みの展開となった11月の流れを引継ぎ、12月中旬までは直近の最高値(1米国ドル=6.3165元、11月4日)よりも安い水準で推移していたが、12月下旬になると再び上昇、12月27日には37営業日ぶりに最高値を更新した(図表-1)。
他方、現物の実勢取引は、旺盛な米国ドル買い需要を背景に、12月中旬までは基準値の上下0.5%に設定される取引範囲の下限に張り付くことが多かったが、その後は基準値近辺での取引に徐々に回帰した(図表-2)。なお、今回の米国ドル買い需要の盛り上がりの影響を受けて、これまでほぼ一貫して増加を続けてきた外国為替資金残高が11月も減少、2ヵ月連続の減少となった(図表-3)。
また、1年先の人民元相場を予測して動くNDF(ノンデリバラブル・フォーワード、1年先渡し)は1米国ドル=6.4元前後で推移、乖離幅(基準値―1年NDF)は0.1元前後のマイナスとなっており、市場参加者は人民元切り上げの継続に対して懐疑的といえそうだ(図表-4)。
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1834
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年01月15日
EUソルベンシーIIにおけるLTG措置等の適用状況とその影響(6)-EIOPAの2020年報告書の概要報告- -
2021年01月15日
新型コロナによる都道府県別の個人消費減少額を試算-緊急事態宣言の再発令でさらなる落ち込みは不可避 -
2021年01月14日
さくらレポート(2021年1月)~景気は持ち直しているが、先行きに慎重 -
2021年01月14日
企業物価指数(2020年12月)―前年比でマイナス幅は徐々に縮小へ -
2021年01月13日
ポストコロナの韓国版ニューディールは成功するか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
-
2020年06月25日
News Release
【最近の人民元と今後の展開(2012年1月号)】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
最近の人民元と今後の展開(2012年1月号)のレポート Topへ