- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 米12月FOMC~前回に続き、現行緩和策を維持
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・経済指標改善の動きもあり様子見の展開~下振れリスクを指摘、追加緩和の余地は残す:FOMCの概要
・FOMC声明文の概要
■introduction
13日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)では、景気認識がやや上方修正されたものの、金融政策では現行維持を表明した。現在の景気について「世界経済の鈍化にもかかわらず緩やかに回復している」とし、前回、弱さが続くとした雇用では、市場全体としては改善が見られるとしながらも、低下を見せた11月失業率は依然「高止まりしている」とした。経済見通しでは、足元の指標の改善もあり、文言変更も注目されたが、“世界金融市場の緊張によりかなり大幅なダウンサイドリスク”を抱えるとした文言を維持し、景気下振れ時の追加緩和策の余地を残した。
政策面では、前回同様、9月FOMCでのツイストオペレーションの実施(2012年6月末までに4000億ドルの残存期間6年超の長期国債を買い入れると同時に、同額の残存期間3年以内の国債を売却する)や、MBS(住宅ローン担保証券)償還金等のMBSへの再投資を維持するとした。
8月FOMCでの2013年半ばまでの異例の低金利(0%‐0.25%)据え置きについても再表明した。なお、FRBの各理事から言及され、市場の注目を集めたMBS等の債券購入等による量的緩和策(QE3=quantitative easing)には言及なく、詳細は議事録待ちとなる。全体的には、ほぼ予想通りの展開と言えよう。
(2011年12月14日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年05月09日
グローバル株式市場動向(2025年4月)-トランプ関税への各国の対応が注目される -
2025年05月09日
英国金融政策(5月MPC公表)-トランプ関税が利下げを後押し -
2025年05月09日
官民連携「EVカーシェア」の現状-GXと地方創生の交差点で進むモビリティ変革の芽 -
2025年05月09日
ESGからサステナビリティへ~ESGは目的達成のための手段である~ -
2025年05月09日
減速に拍車がかかる米労働市場-足元は堅調維持もトランプ政権の高関税政策が継続する場合に大幅な減速は不可避
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【米12月FOMC~前回に続き、現行緩和策を維持】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米12月FOMC~前回に続き、現行緩和策を維持のレポート Topへ