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- 2011年7-9月期の実質GDP~前期比1.4%(年率5.7%)を予測
2011年10月31日
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- 11/14に内閣府から公表される2011年7-9月期の実質GDPは、前期比1.4%(前期比年率5.7%)と4四半期ぶりのプラス成長になったと推計される。東日本大震災に伴う生産設備の毀損やサプライチェーンの寸断といった供給制約が解消に向かう中、内外需ともに高い伸びとなった。
- 国内民間需要は、民間消費、住宅投資、設備投資がいずれも増加した。また、震災後に取り崩された在庫を復元する動きから、民間在庫は4-6月期に続き成長率を押し上げた。
- 外需は、サプライチェーン復旧に伴う国内生産の回復を背景として輸出が高い伸びとなったことから、5四半期ぶりに成長率の押し上げ要因となった。
- 実質GDP成長率への寄与度は、国内需要が0.8%(うち民需0.9%、公需▲0.0%)、外需が0.6%と予測する。
- 7-9月期は高成長となることが確実とみられるが、6月までの急回復によって4-6月期とは逆に高い発射台からスタートしたことによる影響が大きい。当研究所推計の月次GDPは2011年4月から6月にかけて高い伸びとなった後、7月以降は3ヵ月連続で前月比マイナスとなっており、景気は実勢としてはすでに大きく減速している。
- 名目GDPは1.3%(前期比年率5.1%)と4四半期ぶりの増加となるが、実質の伸びは若干下回ると予測する。

(2011年10月31日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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