- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 米国経済見通し~失速懸念を抱えながらも低成長持続か
<米国経済の見通し>
- 上半期の米GDPは、1-3月期0.4%(前期比年率、以下も同じ)、4-6月期1.0%と低成長が続いた。上半期の停滞には、欧州の信用不安、ガソリン価格の上昇、日本の震災等、様々な景気抑制要因が重なった。
- こうした要因が緩和に向うと見られた下半期入り後も、米景気は回復よりも失速の懸念を強める展開となっている。米国の財政・格下げ問題や欧州の信用不安等による金融市場の混乱に加え、依然低迷する住宅市場や雇用回復の遅れが主要因と言えよう。
- このため、オバマ大統領は9/8に4470億ドル規模の景気・雇用対策を発表、FRBは、8月FOMCで2013年半ばまでのゼロ金利据え置きを表明後、9月FOMCでも追加の金融緩和策が期待されている。
- しかし、景気対策の成否についてはなお曲折も想定され、また、追加の金融政策もすでに低水準にある長短金利の維持が主目的といえ、景気の下支え効果に留まると見られる。雇用・住宅の回復が弱く、景気回復への推進力に欠ける中では、成長率も低水準に留まろう。2011年の成長率は1.6%、2012年は1.9%と見込まれる。
(2011年09月09日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
研究・専門分野
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年10月03日
暑さ指数(WBGT)と熱中症による搬送者数の関係 -
2024年10月03日
公的年金の制度見直しは一日にしてならず -
2024年10月03日
市場参加者の国債保有余力に関する論点 -
2024年10月03日
先行き不透明感が晴れない中国経済 -
2024年10月03日
市場構造の見直しと企業価値向上施策による株式市場の活性化
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【米国経済見通し~失速懸念を抱えながらも低成長持続か】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国経済見通し~失速懸念を抱えながらも低成長持続かのレポート Topへ