- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- アジア経済 >
- マレーシア4-6月期GDP:前年同期比+4.0%~成長の原動力弱く、燻ぶる中所得国
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・現状:伸び悩む製造業
・実は、根が深い
■introduction
マレーシア統計庁(DOSM)は8月17日に4-6月期の国内総生産(GDP)を公表した。実質GDP成長率は前年同期比(原系列)で4.0%の増加となり、1-3月期の前年同期比+4.9%から鈍化した。
マレーシア経済の特徴は高い輸出依存度と、そして、輸出品目が電子・電気機器と燃料を含む一次産品に集中している点にある。輸出先は、ほぼアジアによって占められ、今期は東日本大震災によるサプライチェーン寸断の影響を受けることとなった。これにより、電子・電気機器の輸出は鈍化したが、輸出全体としては一次産品価格が上昇したことで、前年同期比+4.1%と成長を維持している。内需に関しては、個人消費が前年同期比+6.4%と堅調な成長を見せる一方で、投資は前年同期比+3.2%と前期(同+6.5%)から減速した。
供給側を見ると、主力である製造業は、電子機器の輸出が不調だったため、前年同期比+2.1%と伸び悩んだが、サービス業は個人消費が好調だったこともあり、前年同期比+6.3%と成長を維持している。
(2011年08月18日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/05/01 | ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/23 | IMF世界経済見通し-トランプ関税で世界成長率は3%割れに | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/18 | ECB政策理事会-トランプ関税を受け6会合連続の利下げ決定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/16 | 英国雇用関連統計(25年3月)-緩やかながらも賃金上昇率の減速傾向が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年05月02日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その11)-螺旋と渦巻の実例- -
2025年05月02日
ネットでの誹謗中傷-ネット上における許されない発言とは? -
2025年05月02日
雇用関連統計25年3月-失業率、有効求人倍率ともに横ばい圏内の動きが続く -
2025年05月01日
日本を米国車が走りまわる日-掃除機は「でかくてがさつ」から脱却- -
2025年05月01日
米個人所得・消費支出(25年3月)-個人消費(前月比)が上振れする一方、PCE価格指数(前月比)は総合、コアともに横這い
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【マレーシア4-6月期GDP:前年同期比+4.0%~成長の原動力弱く、燻ぶる中所得国】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
マレーシア4-6月期GDP:前年同期比+4.0%~成長の原動力弱く、燻ぶる中所得国のレポート Topへ