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- 2011・2012年度経済見通し~11年1-3月期GDP2次速報後改定
2011年06月10日
- 2011年1-3月期の実質GDP(2次速報値)は前期比▲0.9%(年率▲3.5%)となった。設備投資、政府消費、公的固定資本形成は1次速報から下方修正されたが、民間在庫が上方修正されたため、実質GDPの伸びは1次速報値(前期比▲0.9%、年率▲3.7%)とほぼ変わらなかった。
- GDP2次速報の結果を受けて、5月に発表した経済見通しの改定を行った。実質GDP成長率は2011年度が0.3%、2012年度が2.7%と予想する。サプライチェーンの復旧が想定を上回るペースで進んでいることなどを受けて、2011年度の成長率を前回から0.2ポイント上方修正した。
- 景気はすでに震災後の最悪期を脱し、持ち直しに向かっているが、2011年4-6月期は震災後の急速に落ち込んだ水準からスタートするため、3四半期連続のマイナス成長は不可避とみられる。
- 2011年7-9月期は4四半期ぶりのプラス成長に復帰するが、夏場の電力不足が復興の足かせとなる可能性が高い。景気回復が本格化するのは電力不足の問題が一段落し、官民による復興需要が顕在化する2011年度下期となるだろう。
(2011年06月10日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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