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2010年12月24日
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- ここ数年、新興国経済は目覚しく発展し、先進国の成長が停滞する中で両者の差は縮小、新興国は益々存在感を高めている(図表-1)。本稿では、急成長を続ける新興国経済の今後を探るため、各種統計を用いた国際比較により成長性分析を試みた。
- 分析のフレームワークとしては、名目GDP規模(2010年予測、国際ドルベース)で世界50位以内の国を抽出し母集団とした。先進国と新興国の区分については、(1)OECD加盟、(2)国際通貨基金(IMF)での定義、(3)株式市場の視点からMSCIでのWORLDへの採用、以上3点を全て満たす国を先進国、それ以外は発展途上にあると考えて新興国とした。新興国は地域別に、アジア、アフリカ、中南米、中東欧(含むCIS等)の4つに区分、アジアは発展度が2極化しているためNIEsとその他に区分、合計6つに分類している。
- 新興国の多くは、一人当たりGDPのレベルが低く、インフラ整備も遅れており、今後の発展余地は大きい。しかし、発展余地が大きくても発展途上で停滞する国も多い。そこで、発展の実現性をみるため、(1)人口、(2)労働人口、(3)その他(都市化、研究開発、インフラ整備)の観点から、成長ドライバーの強度を探ってみた。
- 結果としては、ブラジル、ロシア、インド、中国の主要新興国を比較すると、発展余地に大きな差はないが、成長ドライバーはインド、中国、ブラジル、ロシアの順番となった。

(2010年12月24日「Weekly エコノミスト・レター」)
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