- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 日銀短観(6月調査)予測~大企業製造業の業況判断D.I.は10ポイント改善の▲4
2010年06月18日
- 6月短観の大企業製造業の業況判断D.I.は▲4と前回調査から10ポイント改善、引き続き輸出が全体を牽引する姿が確認されそうだ。景気回復は他分野にも波及し始めており、非製造業、中小企業でも緩やかな景況感回復が確認されるだろう。ただし、4月下旬以降のギリシャ問題に端を発した市場の混乱、中国経済の過熱感が景況感の重石となり、先行きの改善はやや慎重な見方となりそうだ。
- 注目度が高い大企業製造業の業況判断D.I.は▲4、同非製造業では▲8と、それぞれ前回調査から10ポイント、6ポイントの改善となるだろう。中小企業については、製造業が▲23、非製造業が▲29とそれぞれ前回調査から7ポイント、2ポイントの改善となると予想する。従来同様、アジア向けを中心とする輸出の貢献から製造業での強めの改善が予想される。一方、非製造業でも、デフレの影響は払拭できないものの、足元の個人消費の持ち直しが景況感改善を後押ししそうだ。
- 2010年度の設備投資計画は前年度比1.0%と前回調査は▲3.9%から上方修正、プラスに転じると予想。設備の過剰感はまだ強いものの緩和方向にあること、企業収益の改善などがその理由である。一方、投資は更新が中心となり、能力増強の差し迫った必要はなく、また先行き不透明感の高まりもあって、大幅なプラスにはまだ至らないと見る。
(2010年06月18日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1870
経歴
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
上野 剛志のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/10/23 | 円安再燃、1ドル160円に逆戻りするリスクは?~マーケット・カルテ11月号 | 上野 剛志 | 基礎研マンスリー |
2024/10/11 | 貸出・マネタリー統計(24年9月)~金融政策正常化を受けてマネタリーベースが前年割れに、貸出の伸びは円高で抑制 | 上野 剛志 | 経済・金融フラッシュ |
2024/10/07 | 不透明感を増す利上げの行方~日銀金融政策のポイントと見通し | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
2024/10/01 | 日銀短観(9月調査)~景況感はほぼ横ばい、設備投資は堅調維持、日銀の見通しに概ね沿った内容に | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年10月25日
金融システム、特に保険と年金基金のリスクと脆弱性に対する助言等の公表(欧州 2024秋)-EIOPA等の合同報告書の紹介 -
2024年10月25日
米労働市場の緩やかな減速が継続-景気が堅調を維持する中、失業率の大幅上昇は回避へ -
2024年10月25日
副業・兼業で広がるキャリア戦略~会社視点の働き方改革から生き方改革へ~ -
2024年10月24日
24年9月末時点の経過措置適用企業の進捗状況~経過措置の適用は2025年3月から順次終了~ -
2024年10月23日
円安再燃、1ドル160円に逆戻りするリスクは?~マーケット・カルテ11月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【日銀短観(6月調査)予測~大企業製造業の業況判断D.I.は10ポイント改善の▲4】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
日銀短観(6月調査)予測~大企業製造業の業況判断D.I.は10ポイント改善の▲4のレポート Topへ