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- 12月米住宅市場は踊り場の様相~住宅減税延長で春先までは回復傾向持続か
■見出し
・12月中古住宅販売戸数は、11月駆け込み増の反動で年率545万戸に急減:住宅販売の動向
・12月新築住宅販売は、年率34.2万戸と予想外の不振
・11月ケース・シラー20都市住宅価格指数は、連月の前月比下落:住宅価格の動き
■introduction
米国の住宅市場は、低金利や住宅価格の下落に加え、新規住宅購入者向け税控除等の政策もあって回復傾向にあったが、12月は住宅着工、新築・中古住宅販売ともに、前月・市場予想を下回るなど踊り場の様相を見せている。住宅減税については本年4月まで延長するとの法案が11月上旬に成立したが、当初は11月一杯を期限としていたため、それに間に合うようにした駆け込みの需要も多く、各統計に於ける計上方法の相違もあって対応月における振幅を広げた点は否めない。こうした要素も、1月以降は薄らぐため、今後は4月の期限に向け回復傾向を維持するものと思われるが、その後の状況については、失業率の高止まり、FRBの住宅ローン担保証券の買取り終了等のマイナス要因もあり、不透明感が拭えない。一方、11月ケース・シラー20都市価格指数(季節調整前)では2ヵ月連続の前月比マイナスとなるなど、こちらも回復傾向が一服となっている。
(2010年01月28日「経済・金融フラッシュ」)
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土肥原 晋
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