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■見出し
・貸出動向:先月と同じ、運転資金需要、地方公共団体の借り換え需要により増加
・マネー:サブプライム1年、リスク回避の動きは続く
■introduction
日本銀行が8月8日に公表した貸出・資金吸収動向等によると、7月の総貸出(平残、銀行・信金計)は前年比1.8%(30カ月連続のプラス)となった(図表1、2)。
状況は先月と同じ。マクロ低迷の状況とは逆に伸び率が高まっているが、(1)原油高などによる運転資金需要(図表3)、(2)地方公共団体による借り換え需要 (図表4)などの特殊要因で必ずしも貸出市場の状況がいいということではない。
図表4にあるように中小企業向けは再び伸び率がマイナス方向に動き出している。政府の経済対策の中に中小企業向け資金繰り支援が盛り込まれるとの報道があるが、対策がうまく機能するのかどうか注目だ。
先行きは、原材料高による運転資金需要や地方公共団体の借り換えはしばらく貸出増加に寄与しそうだが、(1)マクロの低迷、(2)貸出厳格化の動き(図表5、6)、(3)住宅市場低迷から個人ローンが頭打ち、などから貸出が大きく増加するという状況にはない。
(2008年08月08日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1837
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
矢嶋 康次のレポート
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