- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- >
- 運用手法開発 >
- 利益調整に着目した株式投資は有効か
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■目次
1―会計利益の分布
2―利益調整の可能性
3―会計発生高という考え方
4―会計発生高と株価の関係
5―おわりに
■introduction
毎年、3月末決算企業の株主総会が終了したこの時期になると、財務諸表が公表される。財務諸表の情報は、投資家やアナリストにとって、企業の経営状態を表す重要な会計情報であり、企業分析や投資判断を行う際に、非常に有益なものである。
そこで、まず、先日公表された2008年3月期の財務諸表の項目の中で、当期純利益の分布をヒストグラムにしてみた(図表-1(本文中))。
このグラフから、損益分岐点となる0前後で、不自然な歪みが生じていることがわかる。
次に、会社の本業による現金収入を表す営業キャッシュフローの分布についても、同様にヒストグラムにした(図表-2(本文中))。
このグラフからは、前出のグラフほどの極端な歪みは見られない。
2つのグラフから、営業キャッシュフローに比べて、最終的な利益を表す当期純利益で、僅かに0を上回る企業が急増していることが見て取れる。このことは、いったい何を意味するのであろうか。
(2008年07月25日「基礎研マンスリー」)
このレポートの関連カテゴリ
磐城 裕子
磐城 裕子のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2010/01/04 | TOPIXの浮動株比率定期見直しと株価の関係 | 磐城 裕子 | ニッセイ年金ストラテジー |
2009/12/25 | 企業業績の悪化と利益調整 | 磐城 裕子 | 基礎研マンスリー |
2009/05/01 | 業績予想と利益調整行動 | 磐城 裕子 | ニッセイ年金ストラテジー |
2009/02/25 | 利益調整に着目した株式投資手法の提案 | 磐城 裕子 | 基礎研マンスリー |
新着記事
-
2025年05月09日
ESGからサステナビリティへ~ESGは目的達成のための手段である~ -
2025年05月09日
減速に拍車がかかる米労働市場-足元は堅調維持もトランプ政権の高関税政策が継続する場合に大幅な減速は不可避 -
2025年05月09日
東京オフィス市場は賃料上昇率が拡大。J-REIT市場は需給改善で反発-不動産クォータリー・レビュー2025年第1四半期 -
2025年05月09日
なぜ韓国の政治家は“悲劇”を恐れず、最高権力を目指すのか? -
2025年05月09日
Investors Trading Trends in Japanese Stock Market:An Analysis for April 2025
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【利益調整に着目した株式投資は有効か】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
利益調整に着目した株式投資は有効かのレポート Topへ