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- 2008・2009年度経済見通し~原材料高に苦しむ日本経済
2008年05月21日
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- 2008年1-3月期の実質GDP成長率は、前期比年率3.3%の高成長となったが、設備投資は前期比▲0.9%と3四半期ぶりの減少となり、景気の牽引役だった企業部門の改善には陰りが見られる。原材料高に伴う海外への所得移転が進んでおり、このことが企業収益の悪化、設備投資の抑制につながっている。
- 景気は2007年終わり頃をピークに後退局面入りしている可能性が高いが、3つの過剰問題(債務、設備、雇用)が解消されていることに加え、在庫の積み上がり幅が比較的小さいことから、景気後退が深刻なものとなることは避けられるだろう。
- 実質GDP成長率は2008年度1.1%、2009年度は1.8%と予想する。
- 消費者物価上昇率(生鮮食品を除く総合)は、石油製品価格の大幅上昇や、食料品の相次ぐ値上げなどから、2008年度は1.3%まで上昇率が高まると予想する。2009年度は石油製品による押し上げ寄与は縮小するものの、価格転嫁の動きがより広範化することから、1.0%と高止まりが続くだろう。
(2008年05月21日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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