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- 米2月ISM総合指数は、製造業・非製造業とも50を下回る
■見出し
・製造業指数(PMI)は48.3に低下の一方、非製造業指数(NMI)は49.3に回復
・製造業指数では、生産指数を始めほとんどの指数が下落:各指数の内訳
・非製造業の各指数は、全般的に回復するも12月水準には及ばず
■introduction
企業のセンチメントを示すISM(米供給管理協会)指数は、3月3日発表の2月製造業指数(PMI)が48.3(1月は50.7)と低下したが、市場予想の48.0を若干上回った。同指数が製造業の拡大・縮小の分かれ目とされる50を下回ったのは、昨年12月(48.4)以来であり、今回数値は2003年4月(46.1)以来の低水準となる。
一方、5日に発表された2月のISM非製造業事業活動指数は50.8と1月(41.9)から急回復した。また、1月より新設の総合指数(NMI:Non-Manufacturing Index)も、49.3(1月44.6)と回復、市場予想(47.3)を上回った。1月事業活動指数はテロ事件直後の2001年10月(40.5)以来7年3ヵ月ぶりの低水準に落ち込み、2月数値が注目されていたが、ひとまず50を回復した形である。ただし、新設の総合指数がなお50を割り込んでおり、景況感としては弱めの判断が続いている。
今年に入ってからの住宅不況の深刻化、エネルギーコストの上昇、サブプライム問題の拡大による信用不安や株価の急落、等の状況は改善されておらず、企業の景況感の低下は、製造業、非製造業を問わず、実体経済への影響が拡大してきたことを窺わせるものと言えよう。
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土肥原 晋
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