2008年02月18日

年金運営の新潮流を読み解く5 2会計の時価主義化、運用変革で対応した米英蘭

臼杵 政治

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■見出し

1.2会計の時価主義化、運用変革で対応した米英蘭:確定給付年金制度の存続は可能
2.財務会計の時価主義化:即時認識と期間ごとの割引率
3.積立基準でも時価主義化:債務評価軸に公正価値へ
4.資産運用における対応:LDI と運用多様化が浸透
5.日本への示唆:非継続基準の債務をより時価に

■introduction

昨今、日本の年金基金運営に携わる人々の口の端に上っている話題として、財務会計基準の即時認識への移行がある。その対象は数理計算上の差異だけでなく、米国のように年金資産・債務のすべての価格変動に広がろうとしている。ただ、筆者が強く注意を促したいのは、即時認識にみられるような時価主義的な会計基準への動きが、財務会計だけではなく積立基準の会計にもみられることである。では、時価主義的な会計基準に年金制度としてどう対応できるのだろうか。本稿では、世界的に見て確定給付企業年金の運用資産規模が最も大きな米国、英国、オランダに絞って、まず財務会計基準、次いで積立基準の会計における時価主義化の動き、さらに、3 カ国の企業年金が特に資産運用面でどのように対応してきたかを紹介し、結びとして日本への示唆を簡単に述べる。

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【年金運営の新潮流を読み解く5 2会計の時価主義化、運用変革で対応した米英蘭】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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